我々は今年も、あいつを待ち構えていた。

こいつを片手に。
川へ洗濯に行ったおばあちゃんもいなければ
山へ芝刈りに行ったおじいちゃんもいないけど
美味しい手作りのきびだんご…
ではなく
既製品の落花生だけど
こいつを片手に、我々は今年も勝負に出た。

今年の鬼はお前か。
いつもより面構えが違う気がする。
な、なんだ、その手に持っているのは!!!!!
こっちは豆だぞ!落花生で勝負に来ているというのに、卑怯だ!
でも、仕方がない。
この落花生に魂を込めて投げてやるんだ!
鬼はー外!

くそ!手に持っている何かで守ったな!
もう一度!
鬼はー外

え…
大事な武器である落花生をあげるだと!?!?
まさか、毒入り!?!?!?!?
気を取り直して、鬼はー外


女性は強い!!
どんどん鬼も弱っていくぞ!

とどめの一撃!!!!!!!!!

わーはっはっはっはっはっは!!
どうだ!
参ったか!
こうして栞にも再び平和が訪れました。
さて、この鬼どうしてやろうか…

飼う?笑